FF-TCG:CRYSTAL CUP 決勝大会 使用デッキ分布と属性別分析
クリスタルカップ決勝大会の51名、そのデッキ選択は以下のような分布になりました。
火土:11
火雷:8
火水:6
風土:4
火単:3
水雷:3
風雷:2
火風:2
水単:2
土火風:2
氷雷:2
火氷:2
土氷:1
風単:1
土雷:1
土風火水:1
属性別使用延べ人数
火:35
氷:5
風:12
土:20
雷:16
水:12
それぞれの属性について見ていくとともに、大会で使われたデッキレシピをいくつか挙げてみたいと思います。
火属性
今大会で一番使用者の多かったのは火属性。その要因となったのは、『Chapter Ⅳ』で加わった【4-012S】ビビになるでしょう。【4-012S】ビビはフィールドに出たときに発動する強力なオートアビリティを持っており、ダメージを与えてブレイクするという役割を持ちながら、フォワードとしてフィールドに残るリアクションにも攻撃的にも使えるカードです。
元々、【1-003C】赤魔道師や【1-015S】バハムートといった強力なフォワード対策のカードを持っていた火属性に、軽くて使いやすい【4-012S】ビビが加わったことで、より柔軟性の高い属性へと進化したと言えます。
また、細かいダメージの蓄積によって相手フォワードをブレイクすることも多くなったため、【1-018R】フリオニールなども復権しています。たとえば、【4-012S】ビビでアタックしてブロックされたなら、新しい【4-012S】ビビや【1-018R】フリオニールで追加のダメージを与えてブレイクするといった戦い方ができるようになりました。大きなパワーを持つフォワードもブロックがためらわれるというだけでも火属性を使うアドバンテージは大きかったのではないでしょうか。
今大会では火属性の火力にどう対抗していくかが焦点となっていたと言えます。火属性絡みのデッキはトップ8のデッキ分析の方で紹介させていただきますので、そちらをご覧ください。
火属性フォワード使用枚数トップ5
【4-012S】ビビ:97
【1-018R】フリオニール:74
【2-016R】ルビカンテ:59
【2-006U】サッズ:45
【3-060C】バーサーカー:38
火属性バックアップ使用枚数トップ5
【1-003C】赤魔道師:98
【1-006C】黒魔道師:49
【2-001U】アーヴァイン:47
【1-014U】ドッジ:47
【1-025U】レブロ:22
火属性召喚獣トップ3
【1-015S】バハムート:80
【2-002U】イフリート:39
【1-019U】ブリュンヒルデ:10
氷属性
使用者こそ一番少ない属性となりましたが、氷属性には1枚大きな戦力が加わっています。
それは、3月の店舗大会でもらえるプロモーションカード【PR-031】セラです。劇的に強いというわけではありませんが、安定してアドバンテージをとれるカードであり、氷属性の戦略の要の一つである、相手の手札の枚数を減らしていき行動に制限をかける、という点では優秀なカードになっています。
【3-024S】ジェネシスや【1-038S】スコール、【3-018R】ヴァイスなどのフォワード陣に【PR-031】セラを加えることで、勝利に対する戦いのビジョンがより明確に持てるようになったのではないでしょうか。ブレイクゾーンに置かれたときの効果も攻守にわたって活躍することができる能力です。
【1-037U】ジル・ナバートなどの火属性に対して強いバックアップも存在するため、もう一つ何かのきっかけ、たとえば『Chapter V』発売以降は注目の属性になるかもしれません。
今大会の氷デッキの一つである、『氷雷』デッキを挙げておきます。
■『氷雷』デッキ
フォワード 35
バックアップ 10
召喚獣 5
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氷属性使用枚数トップ5
【3-024S】ジェネシス:16
【1-038S】スコール:14
【1-039U】スノウ:11
【3-018R】ヴァイス:8
【PR-031】セラ:7
【4-032S】マキナ:6
氷属性バックアップ使用枚数トップ5
【1-037U】ジル・ナバート:10
【1-043C】導師:8
【4-020R】クジャ:5
【1-041U】セラ:5
【1-044C】時魔道士:4
【2-017C】学者:4
氷属性召喚獣トップ2
【1-033U】シヴァ:10
【4-023U】シヴァ:5
風属性
風属性は大会では使用率4番手に位置していた属性です。
昨年8月に行なわれた第1回全国大会では【1-060S】ジタンを中心に風属性をメインにしたデッキが多く存在しましたが、3コスト以下のフォワードの質が向上したことによって相対的に【1-060S】ジタンの価値が下がり、また、【1-162S】セフィロスの使用率の低下によって、【1-051U】アレキサンダーの対象が常に存在するわけではなくなったというのが、風属性にとって大きな変化になりました。
しかし、【1-067R】バッツによる展開力はまだまだ健在で【3-043S】バルフレアのフィールドを支配する力も一級品です。フォワードを守るという点でも【4-037R】シルドラが加わったのは大きく、【1-015S】バハムートといった大きなアクションに対しては強力なカウンターとなってくれるでしょう。
今大会の風中心のデッキとして組まれたデッキでは『風土』デッキが挙げておきたいと思います。
■『風土』デッキ
フォワード 27
バックアップ 18
召喚獣 5
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風属性のフォワードトップ5
【3-043S】バルフレア:22
【1-067R】バッツ:21
【1-060S】ジタン:20
【1-056U】オニオンナイト:15
【3-044U】バルフレア:15
風属性のバックアップトップ8
【1-069R】マリア:22
【1-073C】弓使い:21
【1-057C】幻術師:16
【3-037R】エアリス:15
【4-049E】レム:11
風属性の召喚獣トップ3
【1-051U】アレキサンダー:24
【4-037R】シルドラ:16
【3-048C】密告者シュミハザ:3
土属性
土属性の最大のメリットは屈強なフォワード陣と【1-090S】シャントットという最強なリセット要素を持ったカードを備えていることです。
フォワード陣の中では【3-053S】ヴィンセントは雷属性への耐性、スペシャルアビリティの汎用性の高さから説明するまでもなく別格といってもいいですが、【2-060S】プリッシュや【4-064S】ディリータも遜色のない枚数が使われています。
これは火属性に対しての耐性というのを意識した結果でしょう。【3-053S】ヴィンセントは火属性のダメージ系のカードに対して特別に強いということはないので、火属性に対しては【2-060S】プリッシュや【4-064S】ディリータのほうが頼れるケースが多くなります。とくに【4-064S】ディリータは【1-003C】赤魔道師や【1-156R】フリオニール、【2-009S】ティファなど火属性の主力に対して耐性を持つ点が評価されています。
また、その関連で【4-054C】カトル・バシュタールが4位の使用率というのも見逃せない点です。【4-012S】ビビのダメージを完全に無効化し、水属性など3コスト以下に主力を置いた属性に対しては無類の強さを誇っています。パーティーアタックなどに対して強いという点は、ほかのフォワードにはない部分でしょう。
土属性は【1-090S】シャントットという多属性のCPを生み出せるバックアップがいるために、多くの属性との組み合わせで使われており、4属性のデッキなども現実的に作ることができます。
大会からは、『土』+多属性のデッキを一つ挙げておきましょう。
『土火水風』デッキ
フォワード 23
バックアップ 19
召喚獣 8
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土属性のフォワードトップ5
【3-053S】ヴィンセント:42
【2-060S】プリッシュ:41
【4-064S】ディリータ:37
【4-054C】カトル・バシュタール:19
【1-079U】ヴィンセント:11
土属性のバックアップトップ5
【1-090S】シャントット:50
【1-100C】モンク:39
【2-059U】セルフィ:35
【3-066C】幽玄の道化:16
【3-063C】パンネロ:15
土属性の召喚獣トップ3
【1-097U】ヘカトンケイル:43
【1-089C】ゴーレム:22
【4-057U】ゴーレム:2
雷属性
雷属性は長所と短所がはっきりしている属性になります。ブレイクするという効果を強みに持つ分、フォワードのパワーがほかの属性よりも劣るというのが、雷属性の特徴になります。
『Chapter Ⅰ』のカードで使用枚数のトップが埋められているというのも、面白い点かもしれません。ヘイストを中心に速攻デッキが組まれることが多く、【1-117U】ライトニングや【1-105U】オニオンナイトなど、攻勢に出るときに役に立つカードが上位に含まれています。
【1-112U】シーモアや【4-068U】オーディンなど4コスト以下のフォワードにはめっぽう強く昨年の全国大会では絶対的な属性の一つでありましたが、5コスト以上の優秀なフォワードや【3-053S】ヴィンセントといったキラーカードが登場したことで、今はその特色を活かせる場合に使う属性という形に落ち着いたと言えるでしょう。
雷を使ったデッキからは『火雷』のデッキを挙げておきます。
『火雷』デッキ
フォワード 27
バックアップ 17
召喚獣 6
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雷属性のフォワードトップ5
【1-117U】ライトニング:15
【1-105U】オニオンナイト:13
【1-116S】ライトニング:12
【2-068S】カイン:12
【1-122C】竜騎士:11
雷属性のバックアップトップ5
【1-112U】シーモア:30
【1-107C】黒魔道士:24
【1-101C】赤魔道師:20
【1-113C】召喚士:9
【2-067U】イデア:9
雷属性の召喚獣
【1-103R】オーディン:46
【1-104U】オーディン:9
【3-078C】憤怒の霊帝アドラメレク:3
水属性
『Chapter Ⅲ』で【3-098S】レナと【3-083R】アーシェが加わって以降、安定した成績を残しているのが水属性です。基本的にはカードアドバンテージを主体とした戦い方になり、それにともなって、ディフェンシブな【2-085R】カイナッツォも使われています。
『Chapter Ⅳ』からはトップ5にはどのカードも加わってはいませんが、【4-087C】ギースが6位に入っています。リンクでの展開力に加えて、火属性に耐性のあるフィールドアビリティが評価されているようです。【4-087C】ギースからの【3-083R】アーシェと展開できれば、対戦相手は火属性のカードを効率良く展開することができません。
召喚獣では【3-094C】不浄王キュクレインが多く使われています。これは除去や戦闘トリックとして使えるというのはもちろん、カードを1枚引くという効果が付いているので、EXバーストとしても優秀なカードになります。EXバーストを持ったカードを多く入れられる点も水属性の利点の一つになるでしょう。
バックアップに関しては『Chapter Ⅱ』までに優秀なものがそろっているので、定番のカードがランクインしていますが、『Chapter Ⅴ』からここに割って入るものはあるのかというのも注目のポイントになるでしょう。
水属性の代表的な組み合わせは『火水』デッキになるので、こちらもトップ8のデッキ分析のほうを参考にしていただければと思います。
水属性のフォワードトップ5
【3-083R】アーシェ:29
【1-137C】バイキング:25
【3-098S】レナ:18
【2-085R】カイナッツォ:10
【1-133S】ティーダ:9
水属性のバックアップトップ5
【1-146U】ユウナ:26
【2-090C】魔界幻士:24
【2-096C】レン:17
【1-149U】ワッカ:16
【1-144U】ヤーグ・ロッシュ:10
水属性の召喚獣トップ3
【3-094C】不浄王キュクレイン:27
【3-086U】暗黒の雲ファムフリート:7
【1-147U】リヴァイアサン:7
『Chapter Ⅴ』が加わる前の総決算となったこの大会。これから環境がどう変化していくのか、『MASTARS』に向けて参考にしてみてはどうでしょうか。
トップ8のデッキリスト及び解説はこちらに掲載していますのでご覧ください。