第25回 FFTCG:全国大会決勝トーナメントレポート-準決勝

蔵島一輝(中部)VS清水雄介(中部)

準決勝の1試合。蔵島と清水、中部エリア対決となった。

蔵島のデッキは土風雷のフォワードやバックアップをブレイクすることに長けた組み合わせで【1-090S】シャントットや【1-104U】オーディン、【1-097U】ヘカトンケイルなどの除去によってフィールドの主導権を握っていくデッキだ。

対する清水は土火を中心に水のアドバンテージ要素を取り入れた3色デッキ。現在の環境で風も雷も使用していないという点で少数派と言えるデッキタイプではあるものの、【2-091C】ユージュや【1-139C】風水士、【2-087C】バイキングなどによるカードを引くアビリティによってデッキの回りの安定とアタック要因を兼ねたフォワードを使い、【1-146U】ユウナから、【1-019U】ブリュンヒルデや【1-015S】バハムートなどの召喚獣を効率よく召喚していく。

スイスドロー5回戦で行われた予選は1本先取。この準決勝を含め、トップ8からは2本先取となっている。

Game 1

清水の先攻。

まずは、バックアップに【1-003C】赤魔道師を出してターンエンド。対して、蔵島も【1-110C】賢者と【2-059U】セルフィを出してターンを終える。基本的に序盤はバックアップを出していくのが基本なので、清水は【1-003C】赤魔道師という火属性定番の攻撃的に使えるバックアップを、蔵島は実質2CPで出せる【1-110C】賢者と多属性のサポートとなる【2-059U】セルフィを出していくと言った形だ。

返しのターンで清水は【1-162S】セフィロスによって、蔵島の【2-059U】セルフィをブレイク。これによって、展開を遅らせつつ、出せるCPの属性がそろわないようにけん制する。

蔵島もその後、追加の【1-110C】賢者から【2-059U】セルフィを回収しバックアップを展開、【1-097U】ヘカトンケイルで清水の【1-003C】赤魔道師をブレイクしていくが、その間に【1-162S】セフィロスにダメージを与えられ続ける。【1-051U】アレキサンダーや【1-104U】オーディンのEXバーストを期待したいところではあるものの、ここではめくられずに、3点のダメージを受ける。清水は【2-097U】ローザを展開し、召喚獣に対しての備えを追加する。

【2-097U】ローザは対戦相手の召喚獣によってこちらのフォワードが選ばれるたびにカードを引くことができる効果で、直接的ではないものの、【1-104U】オーディンや【1-051U】アレキサンダーを押さえこむだけの効果を発揮する。特に消耗戦になれば、積み重ねによって大きなアドバンテージを得ることが可能であり、【2-090C】魔界幻士と並び、『ChapterⅡ』で水属性に加わった召喚獣対策になっているバックアップだ。

ただ、この危険性は蔵島も十分理解しており、【1-162S】セフィロスによって【2-097U】ローザをブレイクしながら、清水の【1-162S】セフィロスに備える。

ダメージで先行されている蔵島にとって、ガンとなるのは清水の【1-003C】赤魔道師。このカードがある以上、守りに回る場合はより多くのフォワードを出していかなくてはいけず、かといって、清水のデッキに【1-015S】バハムートが入っている以上、守りに入って勝てる保証はない。

となれば、当然、お互いにアタックの応酬となる。ダメージは蔵島が5、清水が4。そして、蔵島が【2-060S】プリッシュをフィールドに追加したところで、清水の【1-090S】シャントットによって、フィールドが一掃される。

蔵島は、返しで【2-060S】プリッシュをフィールドに出すものの、清水は【2-091C】ユージュによって手札調整を行いながら、戦力を送り出す。さらに、清水のバックアップには2体目となる【1-003C】赤魔道師が控えており、ブレイブを持ち攻守に渡って活躍する【2-060S】プリッシュが居たとしても止めることはできない。お互いが1ずつのダメージを受け、ダメージを蔵島6、清水5とすると清水が【1-138C】風水士を追加。

蔵島も【1-060S】ジタンをフィールドに出すが、時既に遅し。【1-003C】赤魔道師によって【2-060S】プリッシュのブロックを封じられると、【1-060S】ジタンのみでは、【1-138C】風水士と【2-091C】ユージュのどちらも止めることはできなかった。

蔵島0-1清水

Game 2

ゲーム2は蔵島が先攻。

蔵島は全ての属性をサポートできる【1-158E】カオスと雷属性の【1-101C】赤魔道師を出し、清水も【1-003C】赤魔道師と【2-090C】魔界幻士を出すという立ち上がり。

お互いが【1-097U】ヘカトンケイルで蔵島の【1-158E】カオスと清水の【1-101C】赤魔道師をブレイクするが、蔵島は【1-110C】賢者のブレイクゾーンからのキャラクター回収アビリティを使い、また【1-158E】カオスをフィールドに戻していく。さらに、蔵島は【1-162S】セフィロスを展開して、清水のバックアップを攻めながら、ダメージを与えていく。

清水も、【2-091C】ユージュと【2-087C】バイキングによってカードを引き、バックアップの枚数が厳しいことから、手札の【1-162S】セフィロスをデッキの下に送る。清水のデッキは【1-162S】セフィロスが3枚採用されているが、この【2-091C】ユージュによる手札整理によって無理なく使っていくことが可能になっている。

そこから清水は【2-090C】魔界幻士と【1-100C】モンクを展開し、バックアップを充実させ、【1-138C】風水士や【2-087C】バイキングをフィールドに出していくが、ここは蔵島の【1-090S】シャントット。この段階で、蔵島のダメージは3、清水のダメージは4。

バックアップの充実している蔵島はそこから、【1-162S】セフィロス、【2-068S】カイン、【2-060S】プリッシュと大型のフォワードを展開していく。小型のフォワードで攻める形になる清水はこうなってくると苦しい。【1-162S】セフィロスを出しては見るものの、あとは最後の頼みの綱【1-090S】シャントットによる切り返しを狙いたいが、最後のドローでも引くことはかなわず、試合は最終戦へと進むことになった。

蔵島 1-1 清水

Game 3

清水の先攻だが、ここで、清水のマリガン後の手札にバックアップが1枚も無いという事故が発生してしまう。

初手から【2-058R】スカルミリョーネを出していくものの、これには返しに蔵島の【1-112U】シーモアを合わせられてしまう。バックアップが1枚でもあれば、3コストや7コストのカードが使いやすくなるのだが、次のドローにもバックアップはなく、やむなく清水は【1-162S】セフィロスを送り出す。

この段階で、大きくリソースの差がついてしまう。清水の【1-162S】セフィロスが2点のダメージを与えたところで、蔵島も【1-162S】セフィロスをフィールドに出す。

清水は、なんとか引いたバックアップを展開していき、【2-060S】プリッシュまで繋げるものの、蔵島の【1-116S】ライトニングのスペシャルアビリティ『シーンドライブ』によって一方的にブレイクされてしまう。

そうなると、序盤のバックアップ事故のディスアドバンテージが重くのしかかる清水。

蔵島の【1-116S】ライトニングと【2-058R】スカルミリョーネこそ【1-090S】シャントットで一掃するも、その段階で、蔵島3ダメージに対し、清水は5ダメージ。そこから清水は【2-087C】バイキングから【2-087C】バイキングと繋げ、反撃の糸口を探るも、蔵島が【1-060S】ジタンを引き当てることに成功したため、アタックを通すことができなくなってしまう。さらに、蔵島のフィールドに【1-162S】セフィロスが出ると、【1-090S】シャントットを使ってしまっている清水に反撃の手は残されていなかった。

蔵島 2-1 清水