第25回 FFTCG:全国大会決勝トーナメントレポート-決勝

蔵島一輝(中部) VS 川口昇一(近畿)

今までの激戦を制して勝ち上がってきた2名による決勝。

蔵島一輝と川口昇一。

蔵島のデッキは準決勝でも紹介したように、土風雷のデッキ。対する川口は風雷の2属性で組まれたオーソドックスなデッキを使い、ここまで勝ち上がってきた。

Game 1

先攻は蔵島。

蔵島が【1-110C】賢者、【1-086C】キマリとバックアップを2体並べると、川口は【1-101C】赤魔道師、【1-072C】弓使いとこちらも負けていない。ただ、これで蔵島の【1-086C】キマリは土雷風のCPを生み出せることになるため、この段階で蔵島は属性の問題を解決している。

さらに蔵島は次のターン【1-116S】ライトニングをフィールドに出すと、【1-104U】オーディンを持ってくる。通常では【1-103R】オーディンを持ってくるのが定石とされるが、もともとコストにするつもりであるために、ここでは【1-104U】オーディンを選択したのだろう。細かいとはいえ重要な考え方の一つと言えるだろう。

川口は【1-116S】ライトニングでは止まらない【1-060S】ジタンを展開しつつ、【1-107C】黒魔道士を出して行く。蔵島も【1-110C】賢者を出し、お互いがバックアップ3体ずつ、【1-116S】ライトニングと【1-060S】ジタンがすれ違いのアタックとなる以上、ここからの選択から中盤、大きな分岐点と言えるだろう。

川口は【2-045S】リノアを出していくが、これには蔵島の【2-068S】カインが刺さる。続いて、【1-162S】セフィロスに繋げて、川口のリソースを攻め立てる。川口も【1-116S】ライトニングで応戦しながら、【1-060S】ジタンで細かくダメージを稼いでいく。この段階で、お互いのダメージは3点ずつ。

そして、川口のフィールドに【1-069R】マリアが加わったことで、【1-116S】ライトニングが10000となり、蔵島のフォワードでの突破が難しくなるが、ここで蔵島が取った選択は【2-068S】カインと【1-116S】ライトニングによるパーティーアタック。これによって、10000の【1-116S】ライトニングであっても、1対1交換となるので、ブロックすることのうまみが薄れてしまう川口。ただ、1度は通すものの、ダメージを多く受けることはできず、2回目は【1-116S】ライトニングでブロックし【2-068S】カインと相打ちとする。

さらに蔵島の【1-162S】セフィロスが川口のEXバーストの【1-051U】アレキサンダーでブレイクされると、すかさず、川口は【1-104U】オーディンを召喚し、蔵島の【1-120C】ラムザをブレイクする。お互いの【1-060S】ジタンが相打ちとなると、一気にフィールドはまっさらになる。しかし、代償として、川口のダメージは6点までいっており、あと1点も食らえない状態になっていた。

その後、蔵島の【2-060S】プリッシュが出ると、一度はブロックからの【1-107C】黒魔道士でブレイクするが、蔵島の手札にもう1枚の【2-060S】プリッシュがあったことで戦線を維持できなくなってしまった。

蔵島 1-0 川口

Game 2

川口が後手を選択したことで、蔵島の先攻で始まったゲーム2。

例によって、蔵島は【1-110C】賢者と【1-100C】モンク、川口は【1-101C】赤魔道師、【1-107C】黒魔道士でフィールドのバックアップを整えていく。川口はさらに【1-110C】賢者を出し、その次のターンには【1-162S】セフィロスを出していくことで、攻勢にでようとするが、ここには蔵島は手札から【1-051U】アレキサンダーを召喚しダメージを最小限に抑えていく。

【1-158E】カオスも展開し、属性の種類で困ることはない蔵島だが、川口のほうは風属性のバックアップを引くことができない。風属性のバックアップがいないということは、風属性のカードを使う場合には、常に手札のカードをCPとして使用しなければいけないため、それだけで無駄なリソースの出費が増えてしまうのだ。

川口は【1-056U】オニオンナイト、【1-116S】ライトニングを出すなどしてフィールドを固める構えを見せるが、いかんせん風属性のバックアップが欲しいところ。だが引けない。

蔵島はこの間に【1-116S】ライトニング、【1-162S】セフィロスと展開し、デッキの特徴である厚い攻めを開始する。

風雷の2属性でデッキを組む利点の一つは明確なコンセプトと安定性だが、逆に言えば一定の動きに集約されてしまうといった欠点もある、【1-090S】シャントットといったリセットカードも存在しないため、相手にとってはやりやすい部分もあるといえるかもしれない。

展開を続ける蔵島に対し、川口も反撃するが、EXバーストによって【1-098U】ムスタディオがめくられると天秤は一気に蔵島の方へと傾く。蔵島は【2-060S】プリッシュを追加し、さらに【2-068S】カインで攻め立てる。川口も【1-060S】ジタン、【1-067R】バッツ、【2-045S】リノアとフィールドに出していくが、いかんせん攻め切れない。この段階でのダメージはお互いに5点ずつ。しかし、フィールドを見れば、蔵島がフォワードの質で勝っている状態だ。

ここで蔵島は【1-122C】竜騎士を出しヘイストでのアタック要因を追加しながら、【2-060S】プリッシュでアタック、川口はEXバーストに賭けてそのアタックを通すものの、EXバーストは出ず。そのまま、【1-162S】セフィロス、【2-068S】カインといった軍勢によって、川口のダメージを7として、蔵島の勝利となった。

蔵島 2-0 川口