第136回 FF-TCG Chapter Ⅹ カードプレビュー - 第2回 -

6月21日(金)発売の『Chapter Ⅹ』のカードレビューの2回目です。今回は天野喜孝先生のイラストを使用した、『FINAL FANTASY Ⅴ』出典のカードを紹介していきたいと思います。

強力なモンスターたち

『Chapter Ⅹ』では『FFⅤ』出典のモンスターが全部で4体登場し、それらすべてが一時的にフォワードになるアクションアビリティを持っています。過去のセットでもフォワードになれるモンスターには強力なものがそろっていましたが、今回もその例に漏れません。ここでは4体のうち、2体を先行で紹介しましょう。
まず、氷属性の【10-036R】ビブロス。このモンスターはコスト0でフォワードになることができます。単純なパワーは6000と平均的ですが、特筆すべきはフォワードになると得ることができるアクションアビリティでしょう。
ビブロスをブレイクゾーンに置くことでアクションアビリティかオートアビリティを無効にできる能力は、相手にとって非常にやっかいなものになります。コストにダルアイコンを含まないため、出したターンからすぐ使うことができる便利さと、アクションアビリティかオートアビリティならなんでも無効にできる能力そのものの使いやすさは、コントロール系のデッキにとって今までにない恩恵となるはずです。フォワードでありながら、相手の手数を制限することもできる。新たなタイプのカードとして注目されそうです。
そしてもう一枚は風属性のモンスター【10-048R】ストーカーです。このカードは1度ブレイクゾーンに置かれてもフィールドに戻ってくるチャンスがあるフォワードになります。フォワードの枚数は大体20枚~25枚程度ですので、4割強の確率でフィールドに戻ってくることができます。
原作では4体いるうちの1体だけが本物であとはニセモノというモンスターで、それを再現した形になります。原作より確率は低いですが、なかなか倒しにくいモンスターといえるでしょう。
なお、アビリティによってフィールドに戻った場合、そのストーカーはフォワードではなくなっているところに注意してください。

バッツたちを助けるキャラクター

モンスター以外のサブキャラクターも味のあるメンバーがそろっています。まず、水のフォワード【10-116R】ものまねしゴゴ。2コストでパワー9000という破格のスペックに加え、パワーヒットという必殺のスペシャルアビリティを備えています。
デメリットは対戦相手がフォワードをコントロールしていないとブレイクゾーンに置かれてしまうことですが、2コストなことを考えると十分戦力になるスペックではないでしょうか。

そして最後にもう2枚。こちらはセットでの紹介となります。発明家の【10-091R】シド・プリヴィアとその孫の【10-096R】ミド・プリヴィアです。どちらのキャラクターも前に出て戦うタイプではないのでバックアップとしてデザインされています。
シド・プリヴィアは孫のミドをサーチできるオーバードライブと、対戦相手のアクティブ状態のフォワードに与えるダメージを1000増やすフィールドアビリティを持っています。対戦相手のフォワードに与えるダメージは効果によるものだけではないので、ブロックしているフォワードなどにも影響する、見た目以上に派手なアビリティです。
さて、そのシドでサーチできるミド・プリヴィアは、自分のキャラクターがブレイクゾーンに落ちるとアクティブ状態のフォワードに1000ダメージを与えることができます。雷属性にはこのアビリティと相性のいいカードが多く、たとえば【5-119C】魔人と組み合わせると5000ダメージ与えられるようになるし、【6-068R】憤怒の霊帝アドラメレクともいいコンビになりえます。3コストのバックアップなのでデッキに何枚も入らないかもしれませんが、いいスパイスになるのではないでしょうか。

ニコニコ生放送での『ChapterⅩ』プレビューのお知らせ

今、開発のメンバーによって毎週木曜日にプレイの様子などを生放送で行なっています。そして、本日の18:45よりニコニコ生放送で『ChapterⅩ』の追加レビューを放送する予定です。

この生放送で初めて公開されるカードもありますので、時間がありましたらぜひご鑑賞ください。

発売まで随時更新していきますので、次回のプレビューをご期待ください。