第134回 FF-TCG Chapter Ⅹ カードプレビュー - 第1回 -

6月21日(金)発売の『Chapter Ⅹ』のカードレビューを今回も行ないます。第1回目は一般アイコンがなくなって、能力がより強力になったアイテムカードをいくつかご紹介したいと思います。

一般アイコンのないアイテム

『Chapter Ⅸ』で登場したアイテムは一般アイコンがついていました。そのため最大3枚まで同じカードをフィールドに出すことができました。【9-001C】アイアンソードを装備したフォワードが3体、ということもできたわけです。
しかし、今回紹介するアイテムはすべて、一般アイコンを持っていません。つまり、そのカードは1枚しかフィールドに出すことはできないのです。ですが、そのぶん、一般アイコンがついているものよりも能力が高いことが多いです。今回のアイテムもそれは例外ではありません。
わかりやすいところでは『Chapter Ⅸ』の【9-065C】ショートボウと、今回登場した【10-057R】ペルセウスの弓が挙げられるでしょう。【9-065C】ショートボウはフォワード1体に3000ダメージしか与えられませんが、【10-057R】ペルセウスの弓は対戦相手のコントロールするフォワードすべてに3000ダメージを与えることができます。アクションアビリティのコストが重いという制約こそありますが、【10-057R】ペルセウスの弓の能力自体が強力だということは間違いないでしょう。

はずすのコスト

その一方で、新たなアイテムにはそれまでのアイテムよりも大きな制限があります。それが「はずす」のコストです。『Chapter Ⅸ』のアイテムは「はずす」のコストが0だったためアイテムをブレイクするのが困難でしたが、今回は「はずす」にもコストがかかります。
例えば【10-015R】封鬼の太刀なら火属性のCP1つを含む2CPが必要になります。強力だからといって「はずす」CPを残しておかずに気軽に装備させると、対戦相手に手軽にブレイクされてしまう可能性があるので気をつけておきたいところです。

アビリティを付与するカード

【10-057R】ペルセウスの弓もそうですが、今回は装備しているキャラクターがアビリティを得るカードがいくつか収録されています。水のアイテムカード【10-105R】賢者の杖もそのうちの1つです。 この杖はファイナルファンタジー的に言うならアレイズを内蔵しており、ブレイクゾーンにあるフォワードをフィールドに出すことができます。そのフォワードのコストの2倍のCPがいるため簡単に戻せるわけではありませんが、それでも任意のタイミングでフォワードをフィールドに戻せるのは頼もしい限りです。アビリティを使わなくても最低限パワーを上げることができるのも高ポイントですね。

原作再現

さて、最後にファイナルファンタジーファンにはおなじみの武器、【10-094R】バスターソードを紹介しましょう。このカードを製作するときに一番悩んだのは属性でした。バスターソードの持ち主は誰かと聞かれたら、クラウドと答える人が多数でしょう。あるいは、ちょっとさかのぼってザックスという人もいると思います。
『FF-TCG』ではこの2人は火属性のため、火属性のアイテムにしようかとも思ったのですが、さらにその前の持ち主であるアンジールのことを考えると、このアイテムは雷属性にするのがいいのではないのか、というところに行きあたりました。バスターソードは『FFⅦ』の世界では意思(あるいは遺志)を引き継ぐ象徴的なアイテムで、その源流を尊重するのが筋だと思ったわけです。
そのため、【10-094R】バスターソードの効果はそういった雰囲気を再現する効果になっています。バスターソードを持ったフォワードが倒れても、その想いはバスターソードとともに次の世代のフォワードたち(サーチしてフィールドに出てきたフォワード)に託していく。そういう思いが込められたカードです。

『はずす』表記に関して

というわけで、今回のプレビューは以上となりますが、1つだけお詫びを。『Chapter Ⅸ』では「はずす」の記載位置がテキストボックスの1番下でしたが、今回から1番上に、装備できるキャラクタータイプと並列表記になりました。これは半行とはいえテキストボックスを圧迫するのを回避するための措置になります。
『Chapter Ⅸ』製作時に記載されたときのバランス感覚などを総合的に判断して1番下に配置していましたが、テキストの柔軟性を優先することになりました。

ニコニコ生放送での『ChapterⅩ』プレビューのお知らせ

今、開発のメンバーによって毎週木曜日にプレイの様子などを生放送で行なっています。そして、本日の18:45よりニコニコ生放送で『ChapterⅩ』の追加レビューを放送する予定です。

この生放送で初めて公開されるカードもありますので、時間がありましたらぜひご鑑賞ください。

発売まで随時更新していきますので、次回のプレビューをご期待ください。