第70回 FFTCG:MASTERS 京都 トーナメントレポート

5月4日、京都府京都市の『ハートピア京都』にて『マスターズ京都』が開催されました。京都エリアの参加者は67名で、スタンダード7回戦+上位8名での2本先取トーナメントによる戦いが繰り広げられました。

前日に開催されたマスターズ神戸と地理的に近く、この2日間連続で参加されているプレイヤーも多数見受けられ、会場は大賑わいでした。

デッキ傾向は比較的分散していて、ライトニングデッキ一辺倒だったマスターズ序盤からさらにメタゲームが進んでいる印象です。とくに、水絡みの低~中速デッキが流行しつつある中、【3-101R】セオドアから高速展開しての【3-048C】密告者シュミハザという、いわゆる「シュミハザデッキ」が決勝トーナメントに2名残っていたのは特筆に値します。残念ながら両名とも優勝はなりませんでしたが、ハマったときの破壊力は侮れません。

TOP4デッキリスト

そんな中、決勝に残ったのは奇しくも水火デッキ同士の対決。山口昌也さんは【4-099R】ジタン3枚のオーソドックスな形、足立拓也さんは【5-152S】セラ+ジタン型と若干形は異なりますが、どちらもコントロールを重視していくタイプです。さらに決勝戦ということで両者とも慎重なプレイを続けた結果、なんと二戦目の最終局面で時間切れとなってしまいました。エクストラターンで山口さんが勝利して先勝していた足立さんに追いついて1-1となったのですが、この時点ですでにプレイ時間は残っていないので、規定通り「最初に1ダメージでも与えた方が勝利」というサドンデスルールが三戦目の開幕から適用されることになりました。

運命の三戦目、先手の足立さんが3枚のカードを捨てて【5-152S】セラを展開、サーチしてきたモーグリを含めて2枚のモーグリを手札に確保し万全の構え。これで決まりか…と思われたその時、ターンを返された山口さんのプレイは、【4-087C】ギース⇒リンクで【5-139C】バイキング⇒引いてきた手札を捨てて【4-099R】ジタンで足立さんのモーグリを捨てさせる、と完璧な展開。なす術もなく足立さん投了で山口さんの優勝となりました。

山口さんはクリスタルカップ優勝者なので、マスターズファイナルの参加権利をすでに持っており、足立さんも権利獲得となりました。すばらしい戦いを繰り広げたお二人、そしてマスターズ京都の参加者の皆様に敬意を表したいと思います。