第64回 FFTCG:MASTERS 北九州 トーナメントレポート

4月8日、福岡県北九州市の『ウェルとばた』にて『マスターズ北九州』が開催されました。北九州エリアの参加者は17名で、スタンダードフォーマットのスイスドロー5回戦+上位4名での2本先取トーナメントによって戦いが繰り広げられました。

一週間前に行なわれた『マスターズ千葉』に続いて、「ChapterV」発売間もないこの時期にどのようなデッキが有力なのか参加者の方々の多くも手探り状態のようで、デッキ傾向は比較的バラけていた印象でした。強力な火力が増えた火や、あらたなシーフを加えたデッキ破壊系の風を中心としたデッキなど、さまざまなバリエーションが見受けられましたが、全体的には雷を主軸としたデッキが優勢で、その中でも、『マスターズ千葉』でも上位を占めた光ライトニングデッキを選択していたプレイヤーが好成績を収めていました。

TOP4デッキリスト

そして、5時間に及ぶ大会を制したのは、福岡県から参加された村上さんでした。デッキは水雷のライトニングデッキで、『マスターズ千葉』での優勝デッキとは一枚以外はすべて同一レシピでした。準優勝の立石さんも水雷ライトニングデッキで、こちらは若干レシピが異なりますが、ほぼミラーマッチとなりました。二人の明暗を分けたのは、【1-104U】オーディンのEXバーストの差でした。決勝の三戦では、なんと双方合わせて5回も【1-104U】オーディンがEXバーストしたのですが、その回数が1回多かった村上さんがわずかな差で優勝に輝きました。

今のところ「ChapterV」環境は光ライトニング中心に進んでいますが、それ以外のデッキも十分トーナメントを制するポテンシャルを持っています。たとえば、スイスラウンドを5戦全勝した豊田さんのデッキは水雷ながら光ライトニングは採用されていませんし、土の強力なフォワード+ブレイブ戦略や、氷の手札破壊戦略も可能性を秘めています。8月まで続く長丁場のマスターズで、今後どのようにメタゲームが変遷していくのか我々開発課も期待しております。