第58回 【FF-TCG ChapterⅤ カードプレビュー -第4回 THEATRHYTHM FINAL FANTASY 】-
『FINAL FANTASY』シリーズの魅力といえば、壮大な物語と練りこまれた戦闘システム、個性あふれるキャラクターたちなど数多くあげられると思います。そして、そのすべてに共通してなくてはならないもの、それは、物語や戦闘、キャラクターたちを彩る音楽ではないでしょうか。
名曲ぞろいの『FINAL FANTASY』の音楽に思い入れがある人も多いでしょう。そういった方はぜひ【THEATRHYTHM FINAL FANTASY】をプレイしてみてはどうでしょうか、懐かしさとともに新しい感動が得られるのではと思います。
さて、その【THEATRHYTHM FINAL FANTASY】、もちろん、ただの音楽ゲームではありません。『FF』ではおなじみのキャラクターたちやモンスターがコミカルになって、ところ狭しと活躍するといった要素も多分に含まれています。
『FF-TCG Chapter V』ではキャラクター、召喚獣に加えてモンスターという新しい種類のカードを登場させることにしました。その中に【THEATRHYTHM FINAL FANTASY】へとクロスオーバーされたキャラクターから、収録されたカードも多くあります。
今回は【THEATRHYTHM FINAL FANTASY】からモンスターを中心にカードを紹介していきましょう。
サボテンダー
カード単体のレビューに移る前に、モンスターというカテゴリーについて簡単に説明していきましょう。
モンスターはキャラクターカードの一種になります。モンスターが加わったことで、キャラクターは「フォワード」、「バックアップ」、「モンスター」の3種類になります。
原則的にパワーを持つモンスターはいません、また、バックアップのようにCPを生み出すことはできません。コストを支払ってフィールドに出すことは通常通りで、バックアップのようにフィールドに出せる総枚数の制限はなくアクティブ状態でフィールドに出ます。
そして、モンスターがほかのキャラクターと違う重要な点を1つ。
モンスターはダルアイコンを含むアクションアビリティをフィールドに出たターンから使うことができます。【5-058U】サボテンダーならば、自身をダルにして1000ダメージを与えることができるアクションアビリティを持っているのですが、これはフィールドに出したターンから使用可能なのです。
ただ、これはヘイストを持っているというわけではないので、後述する【5-116U】ベヒーモスのように一時的にフォワードになるモンスターは出したターンにアタックすることはできません。
では、モンスターのレビューに移りましょう。最初に紹介するのは【5-058U】サボテンダーです。【5-058U】サボテンダーらしく、針千本で1000ダメージ、針万本で10000ダメージと2つの能力をイメージしたアビリティを持っています。1000や2000といった細かいダメージを与えるのは風属性が得意とするところですので、その戦略を強化できる1枚になるでしょう。
コストは重くなりますが、10000ダメージを与えるアビリティもほとんどのフォワードをブレイクできるため、風単のデッキならば確実に入れたいモンスターになるのではないでしょうか。
それでは、もう1枚モンスターを紹介していきましょう。
ベヒーモス
【5-116U】ベヒーモスは3コストのモンスターで、アクションアビリティを使うまで何の能力もないモンスターです。
雷のCPを1つ支払うことで、ターン終了時まで、パワー8000のフォワードとなります。そのパワーは十分な大きさです。またフォワードから受けたダメージを半分跳ね返すオートアビリティを持っているため、ほとんどのフォワードと相打つことが可能になっています。
そして、注目すべき点はフォワードになっていない状態なら、フォワードが受ける効果を受けない点でしょう。ただのパワー8000のフォワードならば【4-012S】ビビや【1-090S】シャントットといったオートアビリティを受けてしまいますが、フォワード化しない限りはそれらの効果を無視できるのです。とくにキャラクターが持つフィールドに出たときのオートアビリティに強いカードといえるでしょう。
もちろん、弱点もあります。それは常に雷のCPを要求される点です。コストを見かけよりも多く必要とするので、フィールドにいたとしても常に機能させることが難しく、また、バックアップがそろっていなければ、そのコストが重荷となってしまうかもしれません。
それでも、新環境を考える上で外せないカードになってくるのではないでしょうか。
それでは、最後にこれはモンスターではありませんが、【THEATRHYTHM FINAL FANTASY】から加わった召喚獣を1枚紹介しておきましょう。
バハムート
【1-019U】ブリュンヒルデに比べて、コストが1、ダメージが1000上がった形ですが、7000と8000の差は大きく、第1弾の【1-015S】バハムートと共に、火属性の定番の召喚獣となってくれるのではないでしょうか。
次回は『FINAL FANTASY Ⅵ』から登場するカードを紹介していきます。