第54回 【FF-TCG ChapterⅤ カードプレビュー -第1回FINAL FANTASY XI】

シリーズ初のオンラインロールプレイングゲームとなった『FINAL FANTASY XI』がついにFF-TCGに登場します。

『FINAL FANTASY XI』はプレイヤー自身が主人公となり、冒険を進めていくゲームで、その舞台となる「ヴァナ・ディール」の世界にはプレイヤーの冒険と物語を彩るキャラクター達が多数登場します。

10年という長い間、そして、今も楽しまれているゲームの歴史が、FF-TCGの世界にもその名前を刻むことになります。

今回のプレビューでは、「アジドマルジド」と「シャントット」を紹介していきましょう。また、プレビュー以降、「ChapterV」に登場する『FINAL FANTASY XI』のカードはすべて公開されますので、カードリストの方も合わせてご覧ください。

アジドマルジド

最初に紹介するのは、火属性のSRとして登場する、口の院の若き院長アジドマルジドです。

シャントットの後を継いで院長となった彼の魔力は強力で、「ChapterⅠ」の【1-090S】シャントットと同じく、アジドマルジドは強力なオートアビリティを持ったバックアップとして登場します。

【1-090S】シャントットが見境なくといった能力だったのに比べ、アジドマルジドは10000ダメージという単体に対してアビリティを持っており、攻勢に出る局面においても使い勝手のよいバックアップとして機能してくれます。【2-001U】アーヴァインなどと同じような効果ですが、現状、パワー10000を越えるフォワードは存在しないため、ほとんどのフォワードをブレイクできるはすです。ムチャクチャな師匠に比べて、シンプルながら洗練された能力といえるでしょう。

また、アジドマルジドはフィールドに出ているときに、召喚獣の力を借りることができるアクションアビリティを持っています。召喚獣のコストに応じて、フォワード1体にダメージを与えることができるので、例えば、【1-019U】ブリュンヒルデなら、【1-019U】ブリュンヒルデ本来の効果7000+3000のダメージを1体に与えることもできますし、7000と3000のダメージを別々のフォワードに与えることもできます。

【1-015S】バハムートともなれば、一気に3体のフォワードをブレイクすることも夢ではないでしょう。

シャントット

「ChapterⅠ」では『ディシディアファイナルファンタジー』から参戦したシャントットが、本家『FINAL FANTASY XI』からフォワードとして登場します。

彼女の得意?のブチ切れをフィールドアビリティとして、そして、黒魔道士としての特性をスペシャルアビリティとして備えています。

シャントットに与えられたダメージと同じダメージをほかのフォワードすべてに与えるアビリティはちょっと間違うと簡単に敵味方すべてのフォワードをブレイクするという事態になってしまうので注意が必要です。しかし、うまく使えば非常に有効なリセット能力として役に立ってくれるでしょう。自分でシャントットにある程度ダメージを与えることができる火属性のカードと組み合わせるのもひとつの方法です。

多少荒っぽいですが、シャントットを自らのアジドマルジドの効果で選ぶことで、全体に10000ダメージを与えることも可能です。そのときは、シャントットがブレイクされないよう、【1-089C】ゴーレムや【1-091U】タイタンなどと合わせるといいかもしれません。
とはいうものの、そんなことをしたら、その後アジドマルジドがどんな目に遭ってしまうか、ちょっと心配になってしまいますが…。

スペシャルアビリティである「魔力の泉」はデッキの一番上のカードのコストを支払わずに使用できる、不確定ながら強力な可能性を秘めた能力です。発動のコストも軽くて使いやすいうえに、【1-015S】バハムートなどの高コストのカードが一番上にあった場合などには、原作通り強力な黒魔道士としての本領を発揮してくれるでしょう。

しかし、高コストのカードがそうたくさんデッキに入れられるというわけでもないので、デッキの一番上を確認できるカードと組み合わせるなどの工夫は必要となります。

どちらのアビリティも一癖あるもの。その辺の扱いにくさも、シャントットらしいと言えばらしいのかもしれませんね。

今回はここまで、次の「ChapterV」プレビューはFF13-2を予定しています。