第29回 シールド戦のすすめ-その3 実践編

シールドの実戦編として、今回はパックを開けてデッキを組んでみるまでの過程を実際の例として紹介していきたいと思います。
使用するパックは『エリア・チャンピオンシップ』と同じ以下の10パックです。
ChapterⅠ×4
ChapterⅡ×3
ChapterⅢ×3
パック開封

ではパックを開封してみます。1パック8枚のカードが入っているので、10パック80枚のカードがデッキを組むカードプールとして使用できることになります。
まず、80枚のカードを、わかりやすいように属性別に並べ替えて考えます。シールド戦で組むデッキは各属性の枚数の配分上3属性以上にはほぼ必ずなりますので、基本的には6属性(光・闇以外)の中から、3つの属性を選んで中心にするといいでしょう。
今回のシールドのカードプール
火属性
風属性
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氷属性
雷属性
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土属性
光属性
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水属性
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カードリストと画像からお分かりのように、属性別のカードがそれぞれ枚数に隔たりがあるので、ここから軸になる属性を決めていこうと思います。前回紹介したように、バックアップとフォワードがバランスよくある属性、そして、パワーの高いフォワードがいる属性が好ましくなります。
今回のパックだと土属性のバックアップが4枚あり、そして、フォワードも【2-057C】サノー、【2-052C】ウノー、【2-065C】ルブランとそろっており、実質的に【2-065C】ルブランがパワー9000以上のフォワードとして期待できるため、一際目を引きます。ほかの属性に優秀なフォワードが少ないこともあり、同コストのフォワードより基本的に一回り大きなフォワードを出すことができる土属性は確定で使っていくことになりそうです。

あとは、色の枚数とバックアップの枚数から、雷属性と水属性を選択します。雷属性には、召喚獣である【憤怒の霊帝アドラメレク】が2枚あり、こちらのフォワードと合わせれば、パワーの大きなフォワードにも対処することが可能ですし、また、バックアップも多くいます。【1-124R】ルールーによって、後半引く無駄なバックアップを有効に活かせるのも有効な点になっています。
同様に水属性もカードの枚数が多く、【2-101R】ユウナや【1-147U】リヴァイアサンなどの大型のフォワードを一時的に対処できるカードがあるのも心強いと言えるでしょう。4コスト、パワー8000の【1-150C】ワッカ、【3-087U】イザヨイで戦線を支え、さらに【3-096R】ラーサーによってフォワード同士の戦いを優位に進めることもできます。
逆に火属性などは使いにくい形になっているといえるでしょう。
【3-005S】ザックスと【3-003U】クラウドがフォワードとしてそろっているものの、バックアップが少なく、また、属性としての枚数も少なくなっています。一つの属性の枚数が少ないと、属性の合ったカードを引ける可能性も少なくなり、フィールドにすんなりと出せる可能性は大きく下がってしまうので、バックアップが2枚以下や、入れられるカードが10枚を下回るようなら極力避けたほうがいいでしょう。
また、風属性はフォワードのパワーが、氷属性はバックアップの枚数に難があるために今回は軸とする属性からは外しています。
ただ、バックアップに関してはどのCPでも出せるので、軸にしない属性でも、フィールドに出たときのオートアビリティを持つバックアップは抜き出しておくといいでしょう。火属性は軸にはしませんが、【1-020C】魔人がオートアビリティを持っているので、選択肢に加えておきます。
という形で、土属性、水属性、雷属性を中心にしてカードを選び、火属性から【1-020C】魔人を加え、光属性の【1-155R】セシル、【3-099R】ウォーリアオブライトを加えてデッキの完成です。
光属性の【1-155R】セシルはアビリティも強く、相手の【1-089C】ゴーレムなどを実質的に無効化してくれるので、シールドでは一線級のカードと言えます。【3-099R】ウォーリアオブライトはアビリティ自体はないようなものですが、5コストパワー9000ということで採用しています。9000というパワーはそれだけで入れる価値があります。
■デッキレシピ
フォワード 21
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バックアップ 15
召喚獣 4
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デッキレシピに関してはこのような形になりました。これが完全に正解というわけではありませんが、こういった指針でデッキを組んでみるということで紹介しました。ぜひ、実際にいろいろと試してみてください。
また、構築戦ではあまり見かけなくても、シールド戦では強力な相乗効果となるものもあります、このデッキに含まれる【2-057C】サノー、【2-052C】ウノー、【2-065C】ルブランもそうですし、【2-098C】ローザと【2-069U】カイン、【1-155R】セシルとそろっており、フィールドにそろえることで大きな戦力になってくれることでしょう。これらの要素を見落とさずに使っていけるかというのも、シールド戦のポイントの一つであり、面白さでもあるので、カードをしっかりと見て余すことなく能力を使っていきましょう。