第27回 シールド戦のすすめ-その2

今回は実際にシールド戦を組んでみる際の基本的な事項をいくつか書いていきたいと思います。

1.もらったパックを開封してカードを属性別、種類別に分ける


パックから出るカードの種類には8つの属性、フォワード、バックアップ、召喚獣の3種類があります。それぞれ決められた枚数が入っているわけではないので、属性や種類に偏りが生じます。これを、属性別、種類別に分けることで、どの属性のどの種類のカードがどれだけ多いかが把握しやすくなります。

もし、事前に使いたい属性があったとしても、その属性の枚数自体が少なく、優秀なカードがなければあきらめるほうがよいことが多いでしょう。逆に軸になる属性というものもここから、見えてくるはずです。

2.軸になる属性は?


シールド戦で軸になる属性はフォワードとバックアップがバランスよく含まれている属性です。同じ属性のバックアップがフィールドにいない場合、フォワードを出すときに必ず同属性の手札を消費してしまうので、バックアップを1体は置きたいところです。なので、キャラクターがフォワードばかりに寄っているものは軸にしにくい属性と言えます。また、バックアップばかりでも出すフォワードがいないので、噛みあいません

出来る限りバランスのとれた属性を軸にするのがベターと言えるでしょう。

この、属性のバランス、そして、シールド戦でのカード単体の強さというのを見てデッキを考えていくのが定石になります。

3.強いカードとは?


では、シールド戦で強いカードとは?というと、まずは単純にパワーの高いフォワードが挙げられます。例えば、5コスト9000と言ったフォワードはそれだけで強力なフォワードです。

構築戦では【1-051U】アレキサンダーや【1-103R】オーディンといった召喚獣を多く見ることになりますが、シールド戦では、レアリティの高いカードの入っている確率は低くなりますし、レアリティの低いカードでも複数枚入っていることはそう多くありません。また、レアリティの低い召喚獣は【1-004C】イフリートなどダメージに関するものが多く、パワーの高いフォワードは簡単にはブレイクされないというのがシールド戦の基本の一つです。パワー8000、9000といったフォワードを多く入れられるように構築してみましょう。

9000といったパワーはFF-TCGでは限られたフォワードしかいないので、最初にどれだけいるのかというのをチェックしてみるのもいいと思います。

また、【1-089C】ゴーレムなどフォワードのパワーを強化するカードは、8000のパワーのフォワードで9000のパワーのフォワードを一方的に倒せることになるので、ダメージ系の召喚獣よりも有効に使えることも多いでしょう。もちろん、【1-103R】オーディンや【1-104U】オーディン、【1-051U】アレキサンダーなど、ダメージに寄らないブレイク効果を持つ召喚獣は強力なものと言えます。

強いカードが何かということが分かれば、使う属性を的確に選択することができます。

4.アビリティを持つバックアップは属性が違っていても選択肢に入る


シールド戦の特別ルールによって、バックアップはどの属性のCPでもフィールドに出すことができます。このルールはバックアップ不足を補うルールでもありますし、『ChapterⅢ』で加わったアシストを含めた、バックアップのアビリティを有効に使えるルールにもなっています。

例えば、【3-085C】青魔道士はアシストを持ったバックアップですが、この特別ルールによって、デッキに水属性を使っていなくても、デッキに入れておくといいでしょう。どのCPでも出せるので、アシストだけの目的としても十分機能するからです。

【1-112U】シーモアといったオートアビリティを持つバックアップや、【1-141R】ミンウなどのフィールドアビリティを持つバックアップも効果を発揮できますので、あらゆるデッキに組み込んでいけるバックアップになっています。

このように、デッキに入る属性と違っていても、バックアップは選択肢として入るというのは覚えておきましょう。

実際に遊んでみないとピンと来ない部分も多いと思いますので、次回は実戦での例を書いていきたいと思います。